トルーク TORUK(上演終了)

トルーク TORUK(上演終了)

家族でエンジョイ 舞台/パフォーマンス
トルーク TORUK(上演終了)
トルーク TORUK(上演終了)

日本でもお馴染みのカナダのサーカス団シルク・ドゥ・ソレイユの全国ツアー『トルーク(TORUK - The First Flight)』が今年秋、ニューヨークにも来た。マンハッタンからすぐのブルックリンとニュージャージー州のニューアーク 2カ所のアリーナ(室内競技場)での短期間の公演だった。観客は家族連れが多く、子供も大人も一緒に楽しみましょうという和やかな雰囲気に溢れた。この作品は映画『アバター』のスピンオフで、 映画で描かれた惑星パンドラの伝説が語られる。惑星パンドラのナヴィ族の義兄弟二人が分裂した部族をまとめ上げ、巨大な飛行生物のトルークを手なずけ、それに乗ってパンドラの平和を取り戻すという遥か昔に起こった出来事だ。

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日本でもお馴染みのカナダのサーカス団シルク・ドゥ・ソレイユの全国ツアー『トルーク(TORUK – The First Flight)』が今年秋、ニューヨークにも来た。マンハッタンからすぐのブルックリンとニュージャージー州のニューアーク 2カ所のアリーナ(室内競技場)での短期間の公演だった。観客は家族連れが多く、子供も大人も一緒に楽しみましょうという和やかな雰囲気に溢れた。この作品は映画『アバター』のスピンオフで、 映画で描かれた惑星パンドラの伝説が語られる。惑星パンドラのナヴィ族の義兄弟二人が分裂した部族をまとめ上げ、巨大な飛行生物のトルークを手なずけ、それに乗ってパンドラの平和を取り戻すという遥か昔に起こった出来事だ。

『アバター』のジェームズ・キャメロン監督はシルク・ドゥ・ソレイユのファンで、彼らとは付き合いが長く、その流れでこの作品も可能になったのだろう。 ツアーには珍しい40台もののプロジェクターが使われ、舞台の床や背景のセットにも映像が投影され、その映像と生で舞台にいる出演者とが一体化して、火山から吹き出て床いっぱいに広がる真っ赤な溶岩や、 映像の滝の水に流されてしまうパンドラの人達の様子は、迫力がある。実は出演者の衣装には小型センサーが隠されていて、映像が彼らの動きに連動される様になっているそうだ。 また舞台最後では、映画でも出てきた光る 「魂の樹」がステージ中心に大きく生え、その周りにタンポポの種の様な小さな物体が揺れて浮かぶ様子など、舞台にも関わらず、あらゆる技術を駆使しており、CGをふんだんに使用した最近の映画とは一味違う迫力と幻想的な景観が楽しめた。

今回、プロジェクション・マッピングだけでなく、他にも新しい工夫が取り入れられていた。例えば、最初に「トルークのアプリをスマートフォンにダウンロードしましょう」というアナウンスが流れ、それをダウンロードすると、スマートフォンのモニターが火山が噴火する時には赤く、洪水の時は水色になり、そして嵐の時は光がフラッシュして雷を表現するという具合に舞台とシンクロする。日本で人気グループのコンサートに行くと、観客が光の棒を持って左右に揺らすのと似た効果を狙ったのだと思う。お客がいっぱいであれば、皆がそのモニターをステージに向けてさぞ見事だったろう。ところが、ニューアークの会場は広すぎて空席も多く、残念ながらイマイチの効果だった。ブルックリンの会場では、かなりいい線まで行ったらしい。

ストーリーは家族向けの単純なもので、サーカス技の方もこれと言って目を引くものはなかった。元々の映画で「ナヴィ族の背が高い」という設定の中、高度のサーカスの技術には向かない人選もあったのかもしれない。しかし、テクノロジーを結集して幻想の世界を作り上げたシルク・ドゥ・ソレイユならではのチャレンジの精神とその努力に大きな拍手を送りたい。

メディア評

NY Times: 5
Broadway Blog: 7
The Film Experience /Stage Door: 6

舞台セット ★★★★☆
振り付け ★★★★☆
衣装 ★★★★☆
照明 ★★★★★
総合 ★★★★☆

Photo by Errisson Lawrence

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