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ザ・シェール・ショー The Cher Show

半世紀以上ヒットを出し続け「ポップスの女神」と呼ばれている歌手シェールの生涯を描いたミュージカル作品。現在72歳のシェールは1965年の「アイ・ガット・ユー・ベイブ」以来、35曲のスマッシュヒットを出し続け、60年間全力を挙げて芸能界の常識を破り続け、その境界線を押し出して大衆文化にまで大きな影響を与えてきた。彼女は歌手としてグラミー賞を受賞するだけでなく、テレビタレントとしてエミー賞を、さらに映画俳優としてアカデミー賞を受賞してスターの地位を確立してきた。しかし、ここに至るまでの彼女の私生活は、芸能界での成功とは反し険しいものであった。

ネットワーク Network

パディー・チャイエフスキー脚本による映画『ネットワーク/Network』(1976)を元にした社会派サスペンス舞台である。同映画は当時反響を呼び、アカデミー賞とゴールデングローブ賞を、それぞれ4部門受賞している。中でも、最初に出てきた台詞 "I'm as mad as hell, and I'm not going to take it anymore."(俺は、超頭にきている。もう我慢できない!)という言い回しは有名で、 2005年のアメリカ映画協会(AFI)が選んだ「映画の中の名台詞」で19位に選ばれている。アメリカ人なら映画を見ていない人でも、この台詞だけは知っているほど有名だ。舞台版は2017年にロンドン・ウェストエンドで開演され、ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀演劇作品賞と最優秀主演男優賞を受賞した。なお、その主演男優賞を受賞したブライアン・クランストンが、ブロードウェイでも同じ...[Read More]

アメリカン・サン American Son

舞台セットの外の木々が見える壁一面の窓には、大粒の雨が叩きつけられていた。大窓がある天井の高いその広々とした部屋には、幾つかソファーが置いてあるが、そこをジーンズとTシャツ姿の黒人女性が落ち着かない様子で行ったり来たりしている。豪華な広間に彼女の格好は、似合っていない。しかしそこはフロリダの、とある警察署のロビーだった。どこかの高級住宅の一室と思ったのは間違いで、警察ならばラフな格好の黒人女性がいてもおかしくない。だがすぐに事実が分かる。彼女は博士号を持つ大学の心理学教授で、いわゆるエリートだった。私たちは目や耳を通して初めに入ってきた情報を大切にする。しかしそれが真実とは限らない。第一印象と現実の差は、日常的にどこにも存在する。しかしそんな誤った想像や推定が重なると、稀に重大な事故に繋がる事がある。この作品は、そんな人生の、あるいは社会の真実をテーマにしている。冒頭のシーンもこのテーマの...[Read More]

ザ・イリュージョニスト THE ILLUSIONISTS 〜 Magic Of The Holidays〜

このブログではいままでブロードウェイで演じられる芝居やミュージカルを紹介してきたが、今回は「ザ・イリュージョニスト」を紹介したい。この作品はその名の如く、イリュージョンだ。芝居でもミュージカルでもない。しかし「ザ・イリュージョニスト」は、世界ツアーをしながら一年に一回冬の間だけブロードウェイで公演されているので、取り上げた次第である。

ザ・ウェイバリー・ギャラリー The Waverly Gallery

祖母の晩年をモデルにして書いた劇作家ロナーガンの作品「The Waverly Gallery」が、ブロードウェイで再演されている。 2001年におけるオフ・ブロードウェイでの初演では、ピューリッツァー賞戯曲部門ファイナルに残ったこの作品を、今回は、ブロードウェイデビューとなる若手演出家ライラ・ニュージバウアー/Lila Neugebauerが演出を手掛けた。

キングコング KingKong

1933年の映画で世界中に反響を巻き起こして以来、1976年、2005年とリメイクの映画が作られ、日本でも1962年に『キングコング対ゴジラ』が制作されるなど、世界のキングコングへの思慕は深いものがある。今回は初めての舞台版で、2013年オーストラリアのメルボルンで初公開後、何度も創作チームの入れ替わりを経て予定より数年遅れて、やっとブロードウェイで開幕した。

マザー・オブ・ザ・メイド Mother of the Maid(乙女の母)

グレン・クローズと言えば、30年程前のヒット映画『危険な情事/Fatal Attraction』で演じたストーカー女の迫真の演技で、浮気の恐ろしさを世の男性に強烈に印象付けた女優として有名だ。そんな彼女が今回はオフ・ブロードウェイ上演中のストレートプレイ『マザー・オブ・ザ・メイド/Mother of the Maid』に主役としてジャンヌ・ダルクの母親を演じている。アカデミー賞に6回ノミネート、エミー賞を3回受賞、トニー主演女優賞も3回受賞している大女優の71歳にして脂が乗りに乗っている演技を、客席数が275という小劇場で間近に楽しめる。

ザ・フェリーマン The Ferryman

この秋より「ザ・フェリーマン」がブロードウェイで上演されている。2017年春、英国ロイヤル・コート劇場でチケット完売記録を更新し、翌年にローレンス・オリヴィエ・アワードで作品賞、主演女優賞、演出賞を受賞。そしてウエスト・エンドのギールグッド劇場で3回の延長公演を経て、漸くアメリカでの公開となった。 表題のフェリーマンとは船を漕ぐ人のこと。だがここでは、ギリシヤ神話に登場するフェリーマン、つまりあの世とこの世を隔てる川で、渡り船を漕ぐ船頭を想像して欲しい。

ザ・ナップ The Nap

『The Nap』(意味:Napとは、「昼寝」という意味も持つが、ここではスヌーカーのテーブルの上に敷かれている緑の布のことを指す。) スヌーカー(英国版のビリヤードの様なもの) の若手スターが犯罪に巻き込まれていく様子をスリリングに描いたコメディー作品。

トーチソング Torch Song(失恋を扱った感傷的な歌の意)

作者はアメリカン・シアターの殿堂入りも果たしたハーヴェイ・ファイアスタイン。かの有名なミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール/La Cage aux Folles』(1984)でも脚本賞を受賞し、同じくミュージカル『ヘアスプレー』(2003)では 主演男優賞を受賞。ちなみに ミュージカル作品賞を受賞した『キンキー・ブーツ』(2013)でも脚本賞にノミネートされている。日本では映画『ミセス・ダウト/ Mrs. Doubtfire』(1993)で、主役を演じるロビン・ウィリアムの女装を手伝うお兄さん役で彼を覚えている人もいるだろう。他にも映画『インデペンデンス・デイ』(1996)など数多くに脇役として出演して高く評価されている。ちゃきちゃきのニューヨーカーでブルックリン育ちのユダヤ人の彼は、昔はコメディアン芸人やキャバレーで女装をして歌いながら生活費を稼いでいた。ゲイへの差別が厳しい時代から...[Read More]

ベルナール / ハムレット Bernhardt/Hamlet

フランスの大女優サラ・ベルナール/Sarah Bernhardtが、シェークスピアの『ハムレット』のタイトルロールに挑戦する背景にあったその苦悩と強い意志を描いた作品。サラ・ベルナールはフランスで生まれ、1800年代の後半に世界5大陸を股にかけて活躍したユダヤ系の実存した大女優だ。舞台は1899年。フランスのサラ・ベルナール自ら運営している劇団で『ハムレット』のリハーサルが行われている。当時55歳のサラは、21歳の男子ハムレットを演じることを決心したのだ。

スモーキー・ジョーズ・カフェ Smokey Joe’s Cafe

ミュージカル・レビュー作品としてブロードウェイ史上で最長ロングラン記録を持つのが『スモーキー・ジョーズ・カフェ』。名曲「スタンド・バイ・ミー」や「ハウンドドッグ」などを世に送り出した作詞・作曲家コンビのリーバー&ストーラーによる歌の数々が披露される同作品がこの夏、ニューヨークに帰ってきた。今回はブロードウェイではなく、オフ・ブロードウェイでのリバイバルだ。

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