ハロー・ドーリー! Hello, Dolly!

ハロー・ドーリー! Hello, Dolly!

話題性あり
ハロー・ドーリー! Hello, Dolly!
ハロー・ドーリー! Hello, Dolly!

この作品は1835年にイギリスのジョン・オクセンフォードの脚本による戯曲『A Day Well Spent』から始まり、ヨハン・ネストロイがそれをコメディ劇にし、1955年にソーントン・ワイルダーによって主人公ドーリーの話が作品の焦点となった『The Matchmaker』という作品に進化し続けてきた。このコメディ劇を基に、マイケル・スチュワートの脚本、ジェリー・ハーマンの作詞・作曲で出来上がったのがミュージカル『ハロー・ドーリー!』。

あらすじ&コメント

1964年にブロードウェイで初演され、「ハロー・ドーリー!」などのヒット曲を生み出し、その年のトニー賞で10部門で受賞し、ブロードウェイ・ミュージカルを代表する作品となった。おせっかいで面倒見のいい仲人業を営む未亡人ドーリーの周りでは、彼女の仕掛けた計画によって、色々な男女が振り回されながらも次々と結ばれていく。終いには彼女自身が自分の再婚の相手として狙っていたホレスから、めでたくプロポーズを受けるというミュージカル・コメディ。1969年には映画化され、そちらもアカデミー賞3部門で受賞。このタイトル曲を知らない人はいないであろうアメリカを代表するエンターテインメント作品の一つである。ブロードウェイでは1975年、1978年、1995年にリバイバル作品が公演され、2017年3月に始まった今回のリバイバルでは、エンターテインメント界の巨匠のベット・ミドラーが主演し話題となっている。彼女が歌う舞台を一目見たいと前売り券の売り上げが4千万ドル以上と快挙をとげ、今年のトニー賞で4部門、ドラマ・デスク賞では3部門を受賞した。

ベット・ミドラーは1960年から舞台に立ち、その後も歌手、作曲家、映画女優、コメディアン、映画プロデューサーとして成功し続けているハワイ生まれのユダヤ系アメリカ人。 赤毛のカールとその素敵な微笑みで、アメリカ人を魅了し続けてきた。 ドーリー役では、一人レストランのテーブルでデザートを楽しむシーンがある。デザートを口にするたびにその美味しさを顔の表情とジェスチャーだけで毎回表現するのだが、その間の取り方が絶妙で、台詞なしでいつまで観客を笑わせ続けることができるのかとその力量にに脱帽した。昔の作品なので多少古い感じはあるものの、「ハロー・ドドーリー!」の歌の前奏が始まると、劇場は拍手喝采。ベット・ミドラーによるこの歌を聴きたいと集まった観客の期待度の高さを肌に感じた。71歳の彼女はエネルギッシュでその歳を感じさせないが、第一幕で五分袖の衣装で登場した時の腕の皺にその年齢があらわれていて、 休憩時間に彼女の年齢を調べようとする観客が続出し、ウィキペディアのヒット率が上がったらしい。私も検索した観客のひとりだった。

最近では、トニー賞を2回受賞しているベテランのブロードウェイ女優ドナ・マーフィーがドーリー役を演じる日もあり、その日は切符が取りやすいと思う。しかし、ベット・ミドラーが観たい人は注意して切符を購入しよう。

メディア評

NY Times: 10
Variety : 9
New York Daily News : 10

Shubert Theatre
225 W. 44th St

公演時間:
2時間35分 (15分の休憩含む)

舞台セット ★★★★☆
作詞作曲 ★★★★★
振り付け   ★★★★☆
衣装 ★★★★☆
照明 ★★★★☆
総合 ★★★★★

©2017 Joan Marcus

©Julieta Cervantes

©2017 Joan Marcus

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