Significant Other

Significant Others シグニフィカント・アザーズ

マニア向け 舞台/パフォーマンス
Significant Other
Significant Other

最初の一言:基本的にミュージカル作品を主のブログにしようと思っているが、たまにはストレートプレイやオフ・ブロードウェイの作品も紹介しようと思う。

先週、睡眠不足の体に鞭を打って観に行ったオフの作品を紹介したい 。『Bad Jews(バッド・ジューズ)』というお芝居で一躍有名になった劇作家ジョシュア・ハーモン(Joshua Harmon)による、オフ・ブロードウェイの戯曲『Significant Other(シグニフィカント・アザーズ)』である。

作品の紹介

まずタイトルだが、『Significant Other』は20年程前から良く使われる様になった言葉で、

「Other」は「他人」なので血のつながっていない人を指すが、「Significant =重要」

ということで、「特別な恋人」という意味で使われ、一緒に住んでいる位のニュアンスが含まれている。主に、法律的に結婚できない同性愛者が、恋人や愛人だけではなく「結婚する位に大切な人」を示すことが多いが、異性同士でも、結婚という慣例に同意しない人などが、使ったりもしている。アメリカだと、パーティーや道ばたなどで会っても、すぐに 紹介しあう文化の中で、「これは僕のボーイフレンドのトムです」ではなく、「これは僕の Significant Other のトムです」ということで、二人の関係を明確に相手に伝え、お互いの大切さを、人の前で認め合うことの助けにもなっているのだと思う。

私などは、そこら辺はあえてすぐに知る必要もないと感じ「ボーイフレンド」や「ガールフレンド」程度でいいとか思ってしまうのだが、結婚したいのに出来ない同性愛者の人にしてみると、「夫や妻にもなりたい位、 愛し合っている」と社会に表明くなるのかも知れない。しかし、先週の金曜日(6/26/2015)に、アメリカの最高裁判所で「同性愛者の結婚は、人としての権利である」という判決が下された。これからは州によって許されたり許されなかったりすることはなくなり、こういう言葉もあまり使わられなくなるかもしれない。

ちなみに私はこの判決を聴いた時、離婚弁護士が更に稼げるお客が増えた、とまず思ってしまった。約50%の離婚率のアメリカに、同性の夫婦が加わるわけだが、元々浮気の多いのではないかと思われる男性が一緒になって、嫉妬心は彼らも負けずに強そうだし、更に所得は二人とも高そうとなると、離婚弁護士にとって最高にいいお客なることだろう。

話しがそれてしまったが、 戯曲 『Significant Other』の話しにもどろう。

あらすじ

20代後半のゲイのジョードンは、なかなか恋人が見つからず、寂しい夜を3人のガールフレンドとのお喋りで気を紛らわして過ごしていた。しかし、そのうちガールフレンド達も一人、そして一人と恋人を見つけて結婚していく。大切な男性を手に入れた彼女達は、以前程ジョードンと親しく過ごす時間がなくなってしまい、彼はうまくいかないデートの不満を、一緒にお喋りして発散できる友だちも失って、悶々と毎日を過ごしている。そんな中、最後まで残り「もしお互いにずっと一人だったら、一緒に暮らして家族に作ろうね」などと約束していたガールフレンドも、とうとう彼氏を見つけて結婚することに。 多少ボケが始まっている自分のお婆ちゃんのところに毎週通っては、薬をあげて、彼女の話し相手になってあげていたジョードンだったが、とうとう彼女に自分から電話までかけて、未来への不安と寂しさを打ち明けてしまう。

Photo Credit Joan Marcus

上演時間:2時間15分(休憩含む)

シアター情報:
The Laura Pels Theatre
111 West 46th Street,
New York, NY, 10036

舞台セット ★★★★☆
衣装 ★★★☆☆
照明 ★★★★☆

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