バカにもわかるラテン・アメリカの歴史 Latin History for Morons

バカにもわかるラテン・アメリカの歴史 Latin History for Morons

話題性あり
バカにもわかるラテン・アメリカの歴史 Latin History for Morons
バカにもわかるラテン・アメリカの歴史 Latin History for Morons

ジョン・レグイザモによる90分の一人芝居で、去年オフ・ブロードウェイで上演され今年2017年にオンに移ってきた。彼は個性豊かな現在53歳のコメディアンで、長年アメリカで声優、映画プロデューサー、脚本家として幅広く活躍し、1991年にオフ・ブロードウェイで上演された一人芝居『Mambo Mouth』でオビー賞を、2000年に『Arabian Nights』でエミー賞を受賞している。

あらすじ&コメント

ある日、小学校に行く息子が英雄についての作文の宿題を抱えてきた。他の子はコロンブスとかリンカーンとか英雄がいるのに、自分にはなぜ英雄がいないのかと訊く息子のために、ラテン・アメリカの歴史を勉強して、この一人芝居を創作するに至ったそうだ。

コロンビアの首都ボゴタで生まれ、4歳の時に両親とニューヨークに移住してきたジョン・レグイザモは、“Beaner”(たくさん豆《Bean》)を食するメキシコ人を指す差別用語)と呼ばれていじめられて育ったので、人一倍ラテン系アメリカ人だというプライドに燃えている。単一民族の国の(→単一民族国家といわれている ※アイヌや左系など、そうは思っていない人も多いので念のため)日本に居ると、わかりにくい感情かも知れない。ちなみに彼は「父親がプエルトリコ人で自分は半分プエルトリコ人だ」とずっと自称してきていた。が、ある日その父親が「私はプエルトリコ人ではなく、れっきとしたコロンビア人だ」と表明した。 どうやら、他のラテン系のどの国より、プエルトリコ人の人口が圧倒的に多いアメリカでの、ジョン・レグイザモのPR効果を狙っての作り話だったと思われる。

客層は、普段とは異なり殆どがラテン・アメリカ系だった。それに応えて、彼がスペイン語も使うので、わからないジョークも多々あった。子供時代、果たして実際にゲットーに住んでいたのか、それも彼自身のPR効果を狙っての雰囲気作りのための嘘なのかわからないが、今までテレビで見てきた彼の、いかにもゲットーらしい鋭くトゲトゲしいジョークはなかなか個性的で面白かった。しかし、舞台となると、テレビなどでは言えない様なゲットーな下ネタが続いた。彼が黒板に性器の絵を描いたり、自慰する真似をするだけで観客が凄く湧く。そんな安易なジョークに頼らなくてもいいのにと思う。 話の間も絶妙で、ダンスを披露したり、歴史上の人物を演じたりと、90分間めまぐるしく喋りつづける彼が多才なコメディアンであることには間違いないのだから。

メディア評

NY Times: 7
Wall Street Jornals : 7
Entertainment Weekly : 9

Studio 54
254 W. 54th St.

上演時間:1時間35分(休憩なし)

舞台セット ★★★★★
衣装 ★★★★☆
照明 ★★★★★
総合 ★★★★☆

Photo by Matthew Murphy, 2017

Photo by Matthew Murphy, 2017

Photo by Matthew Murphy, 2017

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