ディスコ・ピッグス Disco Pigs

ディスコ・ピッグス Disco Pigs

しぶい
ディスコ・ピッグス Disco Pigs
ディスコ・ピッグス Disco Pigs

2012年にトニー賞のミュージカル作品賞を受賞した『ONCE ダブリンの街角で』の脚本家エンダ・ウォルシュが書いた作品。彼は有名なアイルランドの劇作家だが、もともとはこの二人芝居の 『ディスコ・ピッグス』が出世作となった。

あらすじ&コメント

同じ病院で同じ日に生まれた男女が、偶然にも近所で一緒に遊びながら育ち17歳になった時、二人で家出をして街に出る。若いエネルギーの勢いとその不器用さで社会に馴染めず、二人だけの世界を作り上げ、お互いにニックネームのPig(豚)Rant(チビ)で呼び合い、二人だけの言語をつくりあげて、物を盗んだり暴力を使って生活をしていく。他人には異常に冷たい一方、お互いにはこちらが苦しくなるほど繊細だが、若さ故のむやみに溢れ出るエネルギーに振り回され、その不安と恐怖を和らげるためにバーやクラブに行って飲みまくる。しかし最後、あるクラブで彼女に声をかけている男性を青年は殺してしまう。

アイルランド英語はそれでなくても癖が強くてわかりにくく、中でも珍しく強いと言われるコーク市の方言で、更にこの若い二人の間で独特な詩的表現をするので、正直殆ど何を言っているかわからない。しかし、狭い空間の中での考え抜かれた俳優二人の動き、そして照明や音響効果も素晴らしい。舞台装置はステージ上にテレビが一台置かれているだけだが、そこが彼らの住む狭いアパートになったり、クラブやディスコになったり、街から離れた山を見渡す野原にもなる。豚とチビを演じるイヴァナ・リンチとコリン・キャンベルは運動神経も抜群な上に芝居が非常にうまく、75分の間、その舞台にみなぎる緊張感のおかげで、言葉が殆ど理解できなくても飽きることがなかった。

閉演: 2018年 3月4日

メディア評

NY Times : 8
Time Out : 7
NY Daily News : 6

Irish Repertory Theater
132 W. 22nd St.

公演時間:1時間15分(休憩なし)

舞台セット ★★★☆☆
衣装 ★★★☆☆
照明 ★★★★☆
総合 ★★★☆☆

photos by Jeremy Daniel

photos by Jeremy Daniel

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